和歌山大学教育学部教育実践総合センター紀要 2
1993-03-31 発行

接地時における幼児の足ゆび圧と活動性

The Pressure of Toe Fingers and Physical Activites : in the Case of 3-5 Years Old
中 俊博
フルテキストファイル
DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
45
終了ページ
53
キーワード(和)
幼児
運動機能
土ふまず
足ゆび圧
抄録(和)
この論文は,3歳,4歳,5歳児の土ふまずの形成度,接地時の左右の足ゆび圧,および,立幅跳び,片足運統跳びの運動機能を測定し,形成率,足ゆび圧と運動機能との関係をみた。即ち,土ふまずの形成完成率は,3歳児36%,4歳児54%,5歳児63%であり,各年齢での基準値と比較して,やや下回っていた。また,男女間では,3歳,4歳,5歳児すべてにおいて,女児の方が男児より,土ふまずの完成率が高い傾向を示した。次に,接地時の左右の足ゆび圧の測定結果は,左右の第V趾の加圧不足が目立ち,3歳児の65%,4歳児の60%,5歳児の70%の幼児が接地時に第V趾に充分加圧できず,浮き上がっていることが解明された。一方,左右の足ゆひが全て充分に接地した良好な幼児の各年齢別比率は,それぞれ,30%,32%,25%であり良好な幼児の比率は低かった。また,足ゆび圧と運動機能との関連は,有意差の見られた項目もあったが明確な関連は見られなかった。
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