和歌山大学教育学部教育実践総合センター紀要 4
1994-08-20 発行

学習指導に認知心理学を生かす(1) : 認知心理学から見た学習観

Utilization of Cognitive Psychology for Learning and teaching 1 : Views of Learning from Cognitive Psychology
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DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
159
終了ページ
169
キーワード(和)
認知心理学
学習
知識構造
視点
メタ認知
抄録(和)
本論では,認知心理学の学習観を紹介し,学習指導に認知心理学の知見をどう生かしていくかについて,次の6点から,その意義をまとめた。すなわち,結果ではなく過程を重視すること,方法としてではなく意味を重視すること,対人相互作用の中に位置づけられた学習として捉えること,教師に必要な知識とは何か,状況設定と適切な視点の必要性,メタ認知の効用である。こうした考察と具体的な指摘を通じて,学習者間の「やりとり」や学習者と教材との「かかわり」の大切さを指摘し,「立ち止まり」「気づく」営みとしての知的教育の必要性を指摘した。
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