和歌山大学教育学部教育実践総合センター紀要 7
1997-08-24 発行

W・フリットナーのミューズ教育論

Wilhelm Flittner's Theory on the 'Musische Bildung' in Germany
長谷川 哲哉
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DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
105
終了ページ
118
キーワード(和)
ミューズ的
美的
表現主義
芸術教育運動
青年運動
改革教育学
W・フリットナー
F・シラー
F・ヴェルフェル
E・クリーク
抄録(和)
当小論は、現代ドイツの教育学者W・フリットナーの唯一のミューズ教育論文について,西欧の美的教育思想史におけるその歴史的位置づけと,その理論的特質の解明とを意図して調査考察したものである。後者の仕事の方法としては,彼の教育学思想全体との関連付けと,同時代のミューズ教育論との比較とを採った。その結果,フリットナーのミューズ教育論の特質は,「ミューズ的」が「美的-倫理的」の意味にあること,またその歴史的源泉はシラーの美的教育論にあることを論証しえた。加えて,近代ドイツに特有なミューズ教育の,我が国における今日的意義の一端を知ることができた。
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