和歌山大学教育学部教育実践総合センター紀要 8
1998-08-24 発行

戦後早期のミューズ教育思想について : カルフ教育大学におけるミューズ教育大会(1949/3)を中心に

On the Thought of 'Musische Erziehung' at the early Stage in Dostwar Germany ; centering on the 'Musische Erziehung' [Education in Things Musical] Conference(1949/3) in Teachers College in Kalw.
長谷川 哲哉
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DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
143
終了ページ
156
記事種別(和)
一般研究
キーワード(和)
ミューズ教育
ミューズ運動
芸術教育
ナチズム
青年音楽運動
Th・アドルノ
F・メサァシュミット
W・フリットナー
G・ゲッチュ
抄録(和)
当小論は,1949年に開催されたミューズ教育大会において発表された諸思想を題材にして,60年代に20年代に遡ってそのイデオロギー性が厳しく批判されたミューズ教育思想が何故に戦後早期に再び主張されその後約10年間支配的影響を与えたのか,またナチズム時代を経験した戦後早期のミューズ教育思想の特質は何かという問題の解明を主要な意図にして,調査考察したものである。その結果,戦後早期でのミューズ教育思想の再来は連合軍の教育政策と関連していること,その特質は「イデオロギーに対するミューズ教育思想の抵抗力の無さ」を自覚した冷静な批判的態度にあることを論証しえた。
著者版フラグ
出版者版