和歌山大学教職大学院紀要 : 学校教育実践研究 5
2021-03-25 発行

学校教育における自殺予防プログラムの文献検討と「SOS 教育-和歌山モデル-プログラム」の有効性の検討

The literature review of school education based suicide prevention programs and the examination of effectiveness of“ Wakayama Model of SOS educational Program”
藤田 絵理子 教育学部
岡本 光代
岩田 智和
村田 七海
奥野 真世
木村 健太郎
フルテキストファイル
DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
137
終了ページ
143
記事種別(和)
研究報告・ノート
キーワード(和)
若者の自殺
SOS 教育
地域包括的予防システム
抄録(和)
2018年度の文部科学省調査によると自殺した小中学生・高校生は三年連続で増加しており、和歌山県の自殺率は全国ワースト1位(厚生労働省調査)であった。対応策の一助として若い世代がメンタルヘルスについて学び、心身の不調にヘルプを出すきっかけとなる予防教育の整備は喫緊の課題である。本研究では学校現場で実施されている自殺予防教育を比較し、和歌山県における地域包括的課題解決プログラムの成果として、高校生が同年代のメンタルヘルス向上のために独自考案した「SOS教育」について検討した。その結果、他のプログラムでは大人・専門家主導の授業内容であったが、和歌山プログラムでは高校生自身が、授業内容を考案し授業を実施する生徒主体のプログラムであり、後輩に引き継いでいく「屋根瓦方式」を編み出し独創的なものとなった。
著者版フラグ
出版者版