和歌山大学教育学部紀要. 教育科学 70
2020-02-04 発行

小学校図画工作科における「造形遊び」についての調査研究 : 学校教育現場に定着しない要因と児童に育つ力

Reseach on“Playful Art”in Elementary School : Factors not Practiced in School and Abilities to Grow Up in Children
西川 史織
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DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
41
終了ページ
49
キーワード(和)
造形遊び
図画工作
資質・能力
教員の意識
抄録(和)
昭和52年より小学校図画工作科に位置付けられた学習である「造形遊び」は、導入から40数年を経た現在も教育現場では授業実践が十分にされていない。それには、教員自身が経験していない学習にイメージがわかず、指導方法が分からないことが要因と考えられてきたが、本研究では、教科書がもたらした課題、学校教員を対象としたアンケート調査から、実践している教員と実践していない教員が捉える造形遊びについての理解や意識、授業を行わない要因に焦点を当てて分析・考察する。その結果、造形遊びの教育的意義を教員は概ね理解しているものの、授業準備にかける手間からの敬遠、造形遊びそのものへの具体的理解の不足など、複合的な要因があることが示された。
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