和歌山大学教育学部紀要. 人文科学 70
2020-02-04 発行

幼稚園・保育所において展開される遊び・活動における幼児の五感の育ちに関する事例的検討 : 遊び・活動にみる保育者と幼児の対話の場面を中心として

A Case Study on Play and Activities Deveroped in Kindergartens and Nuseries and Growth of the Five Senses of Young Children : Focusing on Records of Remarks of Teachers, Nursery Teachers and Infants in Play and Activity Siteations
藤澤 薫里
平松 美由紀
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DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
65
終了ページ
72
抄録(和)
本研究は、幼児期の教育において展開されている五感を育てる遊びや活動が有する教育的な意味を保育の指導における保育者と幼児の相互作用場面を中心に検討した。幼児教育に携わっている保育者は、五感を育てることを大切にした遊びや活動を意図的に仕組んでいたことが認められた。こうした保育場面における保育者と幼児の発言内容を検討した結果、いずれの場面においても幼児はそれぞれの遊びや活動に夢中になり、没入している姿が看守された。さらに、種々の場面において、幼児は対象を感じ取るだけにとどまらず、対象と触れ合っている自分自身にも気づいていたことが考えられた。こうした関係性は幼児の五感が橋渡しをしていることで生まれるものであり、ここに五感を育てることの教育的な意味があるものと考えられた。
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