新学習指導要領では、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」が子どもの資質・能力を育むものであることを求めている。本稿では、教師を対象とした授業や研修において、子どものさまざまな問題に対し、従来通りの問題志向型の対応だけではなく、解決志向型の「見方・考え方」により視点を広げ具体的な手法(例外探し、リフレーミング、コーピングなど)を駆使することで、柔軟な教師対応と否定しないコミュニケーションが可能になることを示した。また、それが学校現場における深い学びおよび子どもの資質・能力を向上させることにつながる可能性を示唆した。