本研究では、大阪府岬町立F小学校の1年生と2年生、男女20名対象として立ち幅跳びの記録と動作の関係性を明らかにした。また1回の授業で記録や動作がどのように変化してくのかについて検討した。その結果、立ち幅跳びの記録と動作に関して19項目について検討を行ってみると、運動初期では、記録と(1)最大バック時の肩関節角度、(13)跳躍角度との間に高い関係性がみられた。また、1回の運動指導を行った前後の比較では、(3)最大バック時の膝関節角度、(10)離地時の股関節角度、(16)着地時の膝関節角度が記録の向上に強く影響していた。すなわち立ち幅跳びの記録を高める動作として、腕をできるだけバックスイングして、肩関節の屈筋群を引き伸ばし、それと同時に最大沈み込み時に股関節角度を小さくして重心を低くするようにしゃがみ込む動作をしながら、踏み切り動作をすることが記録を伸ばすために有効であることがわかった。