“生活力”を「将来にわたってより健康的で快適な生活を創ろうとする力や心情」とし,このような力を小学校の家庭科学習で育み,実生活へ活かせるものとしていくためには,どのような体験的・実践的な活動を取り入れた題材を設定し,手立てを行うことが効果的なのだろうか。
今回は,来年度から新学習指導要領で新たに項立てされることになる「D 身近な消費生活と環境」領域の題材開発も念頭におくことにした。そして,現代の消費社会において,生活力を育むことを目的とした題材設定を行うことを研究テーマとした。そのための方法として,繰り返し学習する場を設定することで意識の定着化を図ること,子どもたちの視点を明確化すること,現代社会の実態と関連づけることの3点を意識して取り組むこととした。