8m電波望遠鏡を改修し、銀河系からの中性水素(HI エイチワン)輝線を観測するシステムの立ち上げを行っている。この望遠鏡は、長野県の野辺山太陽電波観測所の「野辺山動スペクトル計」を和歌山県のみさと天文台へと移設したものである。現在、銀河系からのHI輝線によるファーストライトを済ませ、銀河面(天の川)に沿っての試験観測を行った。また、この8m電波望遠鏡を用いた天文普及活動も行っている。本研究の期待される結果としては、(1)新しい電波天文学の教材の開発 (2)一般市民を対象とした電波天文の普及活動 (3)卒論・修論の素材としての利用、が挙げられる。