ID 185
FullText File
Title Alternative
Utilization of Cognitive Psychology for Learning and Teaching 3 : The Effect of Reality and View
Authors
Self DOI
Journal Title
Faculty of Education, Wakayama University bulletin of the Center for Educational Research and Training
ISSN
09182683
NCID
AA11198765
Volume
6
Start Page
77
End Page
87
Order
11
Published Date
1996-08-24
Language
jpn
Docuemnt Type Alternative
Research Project
Keywords
認知心理学
現実感
視点
メタ認知
パラドックス
Abstract
本論では,米澤(1994),米澤(1995b)を受けて,学習過程,問題解決過程における「現実感(reality)」の重要性を指摘し,そうした現実感を持つために必要な「視点」の設定の効果について考察した。その際,問題解決者が問題解決過程において自覚する現実感としての迫真性と,それに基づく「自分にとっての問題理解」という視点が問題解決にとって重要なカギとなる。状況依存的思考をする人間にとって,問題を理解する最も適切な視点を設定し,そこから問題状況を理解・構築することが,迫真性の喚起につながり,学習が進むと考えられる。本論では,そうした具体例を挙げ,考察した。更に,いわゆる正解が一義的に決定されないパラドックス問題を解く場合の視点の効果について探求した。また,意欲を育てることについても言及し,単に視点に立つのではなく,どの視点から理解しているのかという視点そのものの理解と迫真性の中身の理解の重要性を指摘した。
Content Type
Departmental Bulletin Paper
Text Version
publisher
Accession No.
KJ00004170612