ID | 5043 |
フルテキストファイル | |
作成者 |
西川 恭矢
|
Self DOI [info:doi/] | |
掲載誌名 |
和歌山大学教育学部付属小学校紀要
|
出版者 | 和歌山大学教育学部附属小学校
|
NCID | AN10218789
|
巻 | 45
|
開始ページ | 30
|
終了ページ | 37
|
並び順 | 07
|
発行日 | 2023-03-01
|
本文言語 |
日本語
|
キーワード(和) | 座席表を用いた子ども理解
カリキュラム・デザイン
地域社会の教材化
合意形成に至る対話
|
抄録(和) | 唐木(2017)は社会科の目標でもある「公民的資質の育成」のためには,「児童生徒の実態や地域の実情を反映させて,学習指導要領や解説からの引用ではなく自らの言葉で公民的資質を定義し,それを授業に生かすという発想をもつ」(1)必要があると述べている。公民的資質について定義する際に重要になってくることは,子どもたちが活躍する未来がどのような社会であるかを考察することである。デイビッド・エプスタイン(2020)は社会が「世界の複雑さは増しており,世界がテクノロジーで相互につながって,さらに大きくなり,個人はごく小さな部分しか見えない状況になっている」とし,そのような時代に必要な人材を「幅広く始めて,成長する中でさまざまな経験をし,多様な視点を持つ『レンジ(幅)』のある人たちである」(2)としている。エコチェンバー化という言葉が示すとおり,自分とは異なる意見を排除し,閉鎖的なコミュニティが形成されつつある現代社会において,「多様な視点をもとに対話によって合意形成を図れる力」を育成していくことこそが,これからの社会科の使命であると考える。長岡(1985)は「社会科は,考える社会科をめざすべきである」とし,その過程で「みんなのことを案じる」力が育成されると述べている。(3)社会科は,自分たちが暮らす地域社会の視点から他者について考えることができる教科である。考え方の違う他者との対話をとおして,一人一人の子どもたちの社会に対する見方・考え方が広がる実践を試みた。なお,本実践は,本校が定めた活用に関する指標にある認知的方略,批判的思考(見方を変えて物事をとらえなおす)の育成をめざしたものである。
|
資料タイプ |
紀要論文
|
著者版フラグ |
出版者版
|