和歌山大学教職大学院紀要 : 学校教育実践研究 5
2021-03-25 発行

道徳的価値意識を内面化し行動に移す力の育成につなげる道徳科の学習過程 : 道徳科の展開後段・終末に注目して

Analyzing Teaching and Learning Processes of Moral Education Lessons to Encourage Students to Internalize Moral Values and to Put them into Action
伊澤 真佐子 大学院教育学研究科 researchmap
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本文言語
日本語
開始ページ
73
終了ページ
80
記事種別(和)
一般論文
キーワード(和)
道徳科
展開後段・終末
価値の内面化
総合単元的な道徳
抄録(和)
本稿では、道徳的価値を理解させるだけでなく、道徳的行為をせずにはおれない気持ちにまで児童生徒を高めていく、つまり価値を内面化させ行動に移せるように促すためには、学習過程の中でも特に、展開後段・終末に有効な工夫がある授業づくりが鍵となるのではないかと考える。「道徳の時間」での実践事例をもとに、四つのポイントが挙げられる。一つ目は、教材との距離が近くなる工夫である。二つ目は振り返りの書かせ方を一定の書き方でパターン化することである。三つ目は、教材から子供の生活へと視野を広げるために、ねらいを明確化した教師の発問である。四つ目は、総合単元的に道徳学習をデザインし、全教育活動を通して取り組むことである。
著者版フラグ
出版者版