本稿では、「対話的で深い学び」の実現に向けて、算数の授業研究を通して、様々な視点からアプローチしている第二著者の研究成果を紹介する。実践者である第二著者は所属校の課題を丁寧に分析し、学習指導要領を研究したうえで「対話的で深い学びを充実させる授業デザイン」について研究している。数学的活動の充実、ペア学習やグループ学習による学び合い、教師の働きかけなど具体的な実践例からその効果的な方法を挙げている。特に、本稿では、算数の系統性を意識して、各領域でどのようなポイントを押さえた授業が必要か理解しやすいように作成された資料について紹介する。