長時間泳ぎ続けることの技術の習得には、水泳中の心拍数から重要な情報を得ることができる。本研究では、競泳4泳法とドル平泳法の5種目を連続で泳いだ時の心拍数を計測し、泳力差による心拍数と運動強度の変化を調査した。その結果、泳力の到達度の高いものほど運動強度をコントロールして低強度で泳ぐことができ、種目が変化しても心拍数の変動が小さかった。また運動強度と泳力評価点との間に負の相関関係(P<0.05)がみられ、泳力不足によって運動強度をコントロールできなくなっていることがわかった。以上のことから水泳中の心拍数や運動強度を認知することで泳力評価や長時間泳ぎ続けることの技術習得の確認ができることが示唆された。