本研究では,二部形式の楽曲を例に, 4 小節の旋律の構造を「はじめ(第1~2 小節)/なか(第2~3 小節)/おわり(第4小節)」と分けて捉えるところから,それぞれの特徴をもとに部分的につくったり結び付けたりする活動を発展させ,各4小節X4段=1 6小節のまとまりのある旋律づくりを行う。反復変化,対照など,まとまりある旋律を構成している要素に気付きながらつくることで,鑑賞及び表現の活動において,曲のまとまりに気をつけて音楽を味わう態度や楽曲の構造をもとに思いや意図をもって表現する子どもを育てることをめざした。