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ID 3494
フルテキストファイル
その他のタイトル(欧)
A Study on the Educational Significance of ‘Play to the Full’ in Early Childhood Education : Based on Kurahashi Sozo’s theory of “Root Education”
作成者
平松 美由紀 中国学園大学
藤澤 薫里 京都教育大学附属小学校
Self DOI [info:doi/]
掲載誌名
和歌山大学教育学部紀要. 教育科学
ISSN
13425331
NCID
AN00257966
69
開始ページ
83
終了ページ
90
並び順
12
発行日
2019-02-08
本文言語
日本語
キーワード(和)
自由保育
教育学的意義
倉橋惣三
「根の教育」
抄録(和)
本研究は、倉橋惣三の幼児教育論の中心概念である「根の教育」を手がかりとして、幼稚園における「自由保育」が有する教育学的意義を考察することを目的とした。「自由保育」は全国の幼稚園で数多く取り入れられている集団的な幼児教育の形態の一つである。「自由保育」は、幼児の自発的な遊びや活動を重視し、その中で一人ひとりの発達の課題に即した指導を行うところに特徴がある。倉橋は、「幼児期の思考と活動が未分化な状態にあることを幼児教育の出発点」とし、遊びの発展過程にみる幼児の成長力そのものを育てていくことを重視した。そのうえで、「根」が有する成長力を幼児の成長力の根源とした。この倉橋の「根の教育」は、「自由保育」という場においてこそ具現化され得るものである。さらに、倉橋のいう「生活活力」は、エリクソンの「virtue」に、「根」は「grand plan(基本計画)」にそれぞれ対応したことから、「根の教育」は幼児の自我発達を促す教育論であるものと考えられた。よって、「根の教育」を具現化する場である「自由保育」は幼児の自我発達に資する可能性を有しているところに教育学的意義を見出し得るものと考えられた。
資料タイプ
紀要論文
著者版フラグ
出版者版