和歌山大学災害科学教育研究センターは2019年の12月20日から22日にかけての1泊3日の行程で, 千曲川の堤防決壊によって広範囲に浸水被害を受けた長野市行きのボランティアバスを運行し, 14名の学生がこれに参加した.本稿では,当ボランティアバスが企画された経緯,運行までの過程,並びにボランティア活動当日の活動の記録,参加した学生の感想を報告する.参加した学生からは様々な感想があり,各々何かしらの学びが得られたと考えられる.ここから災害頻発地帯, 和歌山県にある和歌山大学でボランティアバスを運行されることは大変意義のあることではないかと考えられた.運行までの準備から現地でのボランティア活動を一貫して述べることで,今後ボランティアバスが運行される際の参考になることも期待される.