本報告書は、6章と資料編で構成している。1章では研究会の目的及び経緯について、次いで2章では、わが国の農林水産物の輸出の現状として、日本における動き、農林水産物・食品の輸出額の推移、政府の取り組み、近畿圏内の現状、輸出への補助事業、農林水産物におけるマーケティングの役割について述べている。3章では、和歌山県産農産物の現状として、県農業の特色と課題、県産農産物の輸出の現状と課題、輸出戦略と戦略品目について述べている。4章では、輸出における課題として、検疫制度等の国際ルール、食品の安全を担保する認証制度を検討しながら輸出コストの低減と物流の効率化について述べている。5章では、輸出促進対策として、輸出目標の設定とアクションプランの具体化、オールジャパン体制の確立、ジャパンブランドの構築、輸出向け生産体制の構築、産地間連携、産地のマーケティング・マネジメント、フードバリューチェーンの構築、日本食・料理への関心を活かす対策、輸出事業者へのサポート体制について述べている。6章では、優良事例、為替等のボラティリティ及び戦略品目価格、パネルデータ分析による諸政策と輸出市場の関係性について述べている。