「食農教育プロジェクト」では、食育教育の共通的な達成目標と課題を整理するために、16年になる和歌山県農業協同組合中央会主催「農業教育賞」応募の小・中学校の先進的な食育教育に関する事例をもとに、聞き取り調査や観察等の実態把握をおこなった。その検討結果から、指導内容や指導方法の素案を提示した。環境とのかかわりを基礎とし、栽培して食べる活動や、”自産自消”の学校給食のように食と農の一貫した取り組みが定着してきている結果をふまえながら、どう生きていけばいいのかを考える最もわかりやすい学習としての教材の方向性を検討し、幼児期から連動した学校教育における体験と開発教材との一体化と相乗効果をねらっている。