この論文は,メールボランティア活動を通して明らかになってきたことをメールボランティアからの電子メール(以下,メールログ)をもとに検討を行い,考察したものである。平成14年度からの学習指導要領では,「総合的な学習の時間」が全面的に実施されるようになる。それに伴い子どもたちの興味・関心・疑問に基づいた授業を計画し,行われることが多くなると考えられる。その際,子どもたちの学習を支援するメールボランティアが活用されることもあるであろう。そのようなメールボランティア活動に関わった学生は,子どもたちがどのようなことに興味を抱き,質問をするのかを学んだのであるが,そのこと以上にメールボランティアのサポーター(以下,めるぼAD)として関わることで身につけることのできることが明らかになってきた。