社会保障の適正化に向けて由布市が取り組んでいる保健福祉・健康づくり事業の効果を医療費や介護認定の推移から長期にわたって追跡調査した。その結果、由布市で展開している健康関連事業は、医療費の軽減や要介護認定の抑制に効果的であることが明確となった。今後、市民で支えるボランティアの養成や支援体制づくりを強化することが重要になってくる。特に自主的に介護予防の活動を支援するボランティアの力を借りて健康サロンなどの運動・健康づくりの地域拠点を多く輩出し、由布市の保健福祉・健康づくり事業の効果を拡大させることが社会保障の適正化をもたらす主軸になるのではないかと考える。