和歌山大学教育学部付属小学校紀要 35
2012-03-01 発行

小グループ学習の充実によって個々の意見が生きる支援の在り方を探る : 朗読の工夫を考えよう『大造じいさんとガン』を通して

湯浅 明菜
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DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
26
終了ページ
29
記事種別(和)
国語科教科提案
キーワード(和)
小グループ学習
課題意識話し合い
『大造じいさんとガン』
朗読の工夫
抄録(和)
一人ひとりが課題に対して自分の思いや考えをもってそれを伝え,友だちの話を聞くことによって,自分の考えをさらに深めていけるような学習を展開したい。そのために,より多くの子どもが自分の思いや考えを伝えられる場がほしい。そこで,小グループ学習を生かしたいと考えた。小グループになるだけでは協同的な学びは生まれないので,まず,考えを話し合いたいと思えるような課題設定が必要であると考えた。子どもたち自身が,何のために作品を読み深めていくのか,読み深めていくことでどんな力につながるのか見通しを持つようにすること,また子どもたちにとって魅力ある課題を設定することを学級の実態に合わせて考えた。また,安心して自分の意見を言える学級風土づくりを心がけてきたことが,朗読の工夫を考えるという課題の中で,友だちの読みの良いところや改善点に目を向けて伝え合って高め合おうとする姿につながった。
著者版フラグ
出版者版