和歌山大学教育学部付属小学校紀要 35
2012-03-01 発行

思いや意図をもって表現する子どもを育てる : 「かく」ことを通して歴史ある曲を身近に

田辺 麻衣子
フルテキストファイル
DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
102
終了ページ
105
記事種別(和)
音楽科教科提案
キーワード(和)
かく
思いや意図
共通教材
抄録(和)
思いや意図をもって表現するための手立てとして「かく」ことが有効ではないかと考えた。「かく」とは,絵や言菓で感じ取った内容を表すことである。イメージしたことや考えたことを「かく」ことにより,自分や友だちの思いや意図に気付き,表現に生かすことができるのではないか。また,名曲として古くから残っているものの多くは今の子どもたちにとってなじみがなく,聴いてすぐによさを感じられることは少ないのではないか。そこで歌唱や鑑賞の中で「かく」活動を組み込み,絵や歌詞で表すことから曲想やよさにせまることができるようにした。主に『おぼろ月夜』『越天楽今様』の共通教材を軸にして取り組んだ。授業後の振り返りでは,歌詞や旋律の中に理由や根拠をみつけて素晴らしいと思うところや好きだと思えるところを書くことができた。
著者版フラグ
出版者版