生活科は,五感をとおしたリアルな活動や体験から学習が始まる。生活科には,飼育活動,栽培活動,おもちゃ作り等子どもたちを夢中にさせる単元が数多くある。子どもたち一人一人が「本物の体験」をすることで,多くの発見をし,思いや願いを膨らまし,どんどん夢中になっていく。どの単元にも共通していることは,子どもたちの思いに沿った「本物の体験」が,子どもたち一人一人に多くの気付きを与え,探究に向かわせることであろう。夢中になった子どもたちにとって生活科は「遊び」を楽しむ感覚で,自分の思いや願いの実現に向けて,今よりもっとよりよくしていきたいとわくわくする学びであると考えている。
本実践は,カリキュラム・デザインを工夫することで,子どもたち一人一人の思いの実現に向けて,切実感をもって探究し続ける姿をめざしたものである。