和歌山大学教職大学院紀要 : 学校教育実践研究 6
2022-03-25 発行

実験操作技能の向上を目指した理科の授業開発 : ルーブリックと動画教材の比較

Development of science classes for improving skills in experimental operation : a comparison of using Rubrics and video materials
松尾 佑樹
フルテキストファイル
DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
105
終了ページ
115
記事種別(和)
一般論文
キーワード(和)
実験操作
実験技能
ルーブリック
動画教材
抄録(和)
生徒が皆、実験操作技能を向上させるために、ルーブリックや動画教材を用いることは、効果的な方略のひとつである。本研究では、それらの方略が生徒各人にとってどのような特徴ある効果となっているのかという点に注目し、具体的にはルーブリックは意欲に対して、動画教材は知識に対して効果的に働くのではないかと仮説を立てた。そしてルーブリックを用いるクラスと、動画教材を用いるクラスに分け、検証授業を行った。振りかえりシートの分析や数日後の確認問題の正答率を比較することで、比較を行った。検証授業において、ルーブリックを用いたクラスは、動画教材を用いたクラスよりも振りかえりシートにおいて意欲的な側面で効果がある傾向が見られた。また、動画教材を用いたクラスは、ルーブリックを用いたクラスよりも知識の側面を意識しやすいという傾向が見られた。
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