Bulletin of the Faculty of Education, Wakayama University. Educational science 57
2007-02-28 発行

Effectiveness of exercise program on functional improvement of physical fitness and strength in the care prevention

介護予防における体力向上を目的とした運動プログラムの有効性
藤本 貴大
FullText File
Self DOI
Language
jpn
Start Page
57
End Page
63
Abstract
目的: 本研究では自立高齢者の運動器の機能維持と体力向上のために、自宅を中心に実施する総合的な運動プログラムを考案し、その効果と有効性を明らかにすることを目的とした。方法: 対象者は医師により運動の許可を得た高齢者51名;72.3±6.5歳(男性12名;76.8±8.1歳、女性39名;70.9±5.3歳)である。運動プログラムは、1日8,000歩を目標にした歩行、Lactate Threshold(以下;LT)に相当する運動強度でのステップ運動、自体重を負荷する筋力トレーニング、バランス能力を必要とする筋トレウオーク、ストレッチ運動で構成した。運動の効果として、有酸素能力、筋力、筋持久力、筋パワー、敏捷性、バランス能力、柔軟1生の計11項目で評価した。また、Computed Tomography(以下;CT検査)、空腹時採血を行った。結果: 握力を除く全ての体力測定項目で改善し、下肢の筋力や脚伸展パワーの有意な向上、有酸素能力は29.8%の向上が認められた(いずれもP<0.01)。さらに、CT検査により大腿部筋横断面積50%部位で2.3%、大腰筋横断面積で6.0%の有意な増加(P<0.01)、また.血圧の低下とHDLCの有意な増加が認められた。まとめ: 非監視下でも、音楽のテンポ
Text Version
publisher