本論文は,必然性のあるコミュニケーション活動を通して外国語活動におけるコミュニケーション能力の素地を子どもたちが育むためのアプローチを確立することが目的である。必然性を高める工夫として保護者ボランティアの支援を計画的に取り入れた。保護者ボランティアを有効に活用すれば指導者が一人の時と比べ,必然性を高めたコミュニケーションを取る時間がその人数分増えることにつながる。また,子どもたちの質の高い学びを成立させるための焦点化をメタ認知的手法で取り入れた。このことにより子どもたち一人ひとりの主体的な外国語活動の学びが成立し,コミュニケーション能力の素地を育むことができると考えられる。