学枚教育において地学は他の物理・化学・生物分野とは違い、なじみの少ない分野である。特に「地学」高校では受講生が少ないことで知られている。そこで本研究では、教養科目の「地学A」と「生活科A」の一部の受講者を対象に、小学校から高校までに受講した地学教育や実験・観察を中心とした理科教育について体験アンケートを行った。また地学に対するイメージを記述してもらい多くの学生の意識調査を行った。これらの結果より高校での地学受講者は約1割程度であるが、小・中学校の理科で、地学的体験はそれより多いことが明らかになった。また地学のイメージは、高校で地学を受講した回答者は好意的なイメージであるのに、受講していない回答者は、「難しい」や「暗記教科」というイメージが多いことも明らかになった。さらに理科実験・観察の体験では、小学校では多くの回答者がよく行ったというのに、高校では少なくなり、実験観察より講義が多くなる傾向が示された。