本研究では、プログラミングを活用した音楽づくり授業を公立学校へ普及することを目指し、教員対象のプログラミングソフトを用いた①指導案提案と②機器操作に関する教員研修、③授業公開を行った。参加教員を対象とした質問紙調査の分析より、成果としては、第一に、①指導案提案と②教員研修をセットで提案したことによって、多くの教員が取り組みやすい実践となったこと、第二に、その後の③モデル授業の提案により、多くの教員が ICT やプログラミング活用は音楽科学習に有効であると感じられたことである。①~③を一連のものとして行うことの有効性が明らかとなった。しかし実際に取り入れるには、Wi-Fi 環境や教師の機器操作スキル等、様々な壁があることが課題として挙げられた。