和歌山大学教育学部付属小学校紀要 34
2011-03-01 発行

思いや意図をもって表現する子どもを育てる : 「かく」ことを通して

田辺 麻衣子
フルテキストファイル
DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
76
終了ページ
79
記事種別(和)
音楽科教科提案
キーワード(和)
かく
思いや意図
曲想
鑑賞
抄録(和)
思いや意図をもって表現するための手立てとして「かく」ことが有効ではないかと考えた。「かく」とは,絵や言葉で感じ取った内容を表すことである。きこえた音をどのようは感じたのか,曲のもつ雰囲気をどのように受け取っているのか,「かく」ことによりわかることがたくさんあるのではないか。そこで鑑賞の中で「かく」活動を組み込み,絵や歌詞で表すことから曲想にせまれるようにした。 さらに,何度も繰り返して曲を聴いているうちに,どの子どもも自然と旋律を口ずさめるようになっていった。また,土台としてお気に入りの音を見つける活動から,さまざまな音・楽器に触れたり,見つけた音を言葉と演奏で紹介したりすることで,曲中の登場する音に集中して耳を傾けられるようになった。
著者版フラグ
出版者版