和歌山大学教育学部付属小学校紀要 34
2011-03-01 発行

思考過程の可視化による「思考・判断・表現」を一体化した学習活動の展開 : 3年総合「ネットdeカルタ」実践より

山中 昭岳
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DOI[info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
108
終了ページ
119
記事種別(和)
総合提案
キーワード(和)
総合的な学習の時間
思考過程の可視化
ICT
シンキング・ツール
抄録(和)
新学習指導要領の新観点として「思考・判断・表現」が登場した。これら3つを一体化した学習活動を展開し,思考力,判断力,表現力等を身に付けていく必要がある。筆者は,思考過程を可視化する学習活動に着目し,実践を進めてきた。思考とは知識を獲得するよりもイメージがしづらく,学習者にとって3つの力の獲得は困難を伴うものである。そこで,自分の頭の中にある考えや思いを視覚的に表すシンキング・ツール,さらに「大きく映し出す」「見えないものを見えるようにする」「視点を焦点化する」などの効果があるICTを活用することで,思考過程の可視化を行い,「思考・判断・表現」の3つが一体化した学習活動の展開を試みた。本稿では, ICT,シンキング・ツールの活用がどのように思考過程の可視化を促し,「思考・判断・表現」の一体化した学習活動が展開されるかについて, 3年生の総合的な学習の時間「ネットdeカルタ」の単元から考察する。
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出版者版