新学習指導要領においては、2030年という将来を見据え、進行する社会の構造的な変化への備えを解いている。子供たちに知・徳・体にわたる「生きる力」を育むことを目指し、人生や社会を切り拓いていくために必要な資質・能力がバランスよく育まれるよう、学校等段階間や教科等間のつながりを見通した教育課程編成し、「ゆとり」か「詰め込み」かではなく、基礎的・基本的な知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等の育成の両方を求めている。本稿では、基礎的・基本的知識の習得の学校全体での取り組みを事例に、「基礎学力」の位置付けと授業改善について論じる。モジュールタイムを使い、計画的に基礎的、基本的知識の習得することが、児童の学習意欲と授業の活性化の道筋にとって重要であることが示唆された。