和歌山大学教職大学院紀要 : 学校教育実践研究 2
2018-03-23 発行

小学校6年間の系統立てた障害理解教育の一提案 : 2つの道徳授業の実践を通して

A proposal for the implementation of a proposal of plan for special needs understanding education in elementary school
加藤 充子
フルテキストファイル
Self DOI [info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
159
終了ページ
167
キーワード(和)
道徳
合理的配慮
障害理解教育
見えない障害
授業のユニバーサルデザイン
抄録(和)
近年、共生社会の実現に向けたインクルーシブ教育システム構築のために、交流及び共同学習の実施が推進されている。交流及び共同学習における合理的配慮の提供のためには、まわりの子どもたちの障害への理解が必要不可欠であると考え、本研究では障害理解の発達段階をもとに、小学校6 年間の系統性を考慮した障害理解教育の全体計画を作成し、道徳の時間を活用して、3 年生と6 年生で授業実践を行った。今回の授業では、この全体計画をもとに教材や発問等の工夫とともに、ユニバーサルデザインをより一層意識することで児童の学習意欲を高めることを大切にした。その結果、多くの子どもたちが障害理解の発達段階の「気づき」の段階に到達することができた。また、まわりの子どもたちに理解されにくい見えない障害(発達障害)の理解教育についても取り扱い、その有効性を検証した。
著者版フラグ
出版者版