発達障害を伴う男子生徒に対して、学級担任の立場から、1 年間、学習支援と心理的支援を行ってきた。その中での印象的な出来事を、エピソード記述を用いて考察することで、生徒の支援の過程や生徒の支援の在り方について注目した。男子生徒は、発達障害に伴い、人とのコミュニケーションがうまくいかず、ストレスを抱え込んでしまう。特に学校生活でクラスメイトとのコミュニケーションなどで抱えるストレスが大半を占め、感情のコントロールができにくくなっていた。このことから、学級担任である立場から学級経営も念頭に入れながら、生徒を支援していく重要性が明らかになった。