現行の学習指導要領解説小学校社会科において、「地域」という語が重要なキーワードになっている。地域教材化にかかる様々な困難が、学校現場には存在する。教材化にかかる時間と労力の見通しが立てにくいこと、人的な資源の発掘等の情報が把握できない等の現状が大きな要因である。今回大学院生に実施した事前アンケート分析でも、同じ傾向を把握することができた。大学院生の教材化・開発への意欲等の支援・向上を行う目的で、実践例である高池小学校の「クマノザクラ」実践を授業で紹介した。内容は「クマノザクラ」発見から教材化までのプロセスや学習
のアウトプット等の取り組みを中心に取り上げた。