本研究は、音楽づくりにおいてプログラミングを取り入れることが、児童の省察や試行錯誤の促進につながるのではないかとの仮説のもと、micro:bit を活用した音楽づくりの授業実践を通して明らかにしようとしたものである。授業における児童の発言記録や授業映像記録の分析結果より、①直感的操作 ②即時再現機能 ③音楽の諸要素の個別の操作 ④音楽の可視化や数値化といったプログラミングの機能によって、児童の音楽の理解度や技能に左右されることなく、音楽づくりにおける省察や試行錯誤を促進することが明らかとなった。