和歌山大学教育学部教育実践総合センター紀要 3
1994-03-31 発行

就学前児のゲーム遊びに関する事例的研究

A Study of Physical Activity Games in Preschool Children
中 俊博
小西 光子
フルテキストファイル
Self DOI [info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
75
終了ページ
84
キーワード(和)
就学前期
運動遊び
発育・発達
指導法
抄録(和)
この論文は幼児期と学童期とのスポーツ指導の接点を考える上での基本的な問題について検討すべく,4歳児,5歳児にゲーム遊びを(じゃんけん,鬼ごっこなど)1ヶ年間援助し,この援助過程での幼児の活動を観察・考察した事例的研究である。その主な結果は,1),4歳児はゲームのルールを理解して遊ぶことよりも,走る,跳ぶ,よじ登るといった基本的な運動遊びに興味がつよい。2),5歳児は個人差があるものの仲間との教え合いでゲームを理解している。3),5歳児はルールを工夫してゲーム遊びを発展させて楽しめる。このことから,基本的には4歳児はゲーム遊びへの準備期と捉え,基本的な動作学習と仲間の存在を知って遊ぶ時期であり,5歳児は仲間と一緒にゲーム遊びの体験を豊富にする時期であるといえよう。
著者版フラグ
出版者版