本学は、2016年度の教職大学院開設と同時に、初任者研修履修証明プログラムの開発・実施・改善、さらに校内研修支援を通じた学びのサイクル生成という2つの教員研修事業に取り組んできた。2019年度には和歌山県の育成指標に対応した「体系的な研修プログラム」を開発し、「出前講座」として実施した。現在、「学び方改革」のために教員の研修がより求められ、同時に働き方改革が進められる状況であり、これに対応するものとして2020年度は本学教職大学院で、「ブレンディッド・ラーニング」の手法を用いた教員研修を試験的に実施している。本稿は、その導入の背景及び事業の概要についての報告である。