和歌山大学教育学部紀要. 教育科学 58
2008-02-29 発行

高校生トップスイマーにおける合宿前後のOBLA-SPEED、心拍数およびストローク数の変化について

The variation in the before and after results of OBLA-speed, heart rate and stroke count taken from elite high school swimmers at a swim camp
坂上 裕昭
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Self DOI [info:doi/]
本文言語
日本語
開始ページ
93
終了ページ
101
キーワード(和)
高校生スイマー
合宿
OBLA-SPEED
心拍数
ストローク数
抄録(和)
本研究の目的は、高校生に学業と部活動を両立させるため、より効果的な長期休業中のトレーニング計画を構築することである。そのため本研究では、高校生トップスイマーの有酸素代謝能力の変化を探り、7日間の合宿で運動量を増加させ、合宿前後のOBLA-SPEED、心拍数、ストローク数の変化を検討した。対象は、高校生水泳部員男子6名女子6名とし、合宿前後、および合宿17日後通常練習形態に戻した後の変化を乳酸カーブテストにより比較検討した。合宿において通常練習と同じ練習カテゴリーで約3倍の練習量をこなした結果、合宿前に比べ合宿後のOBLA-SPEEDに有意な向上が見られた(p<0.05)。また、合宿17日後には合宿後に比べ、さらに有意な向上を示した(p<0.01)。心拍数においては合宿直後、最大努力下で有意な低下(p<0.01)を示したが、17日後は合宿前に比べて有意な変化は見られなかった。ストローク数は、合宿直後に合宿前より有意に増加し(p<0.05)、17日後には合宿前より滅少した(p<0.001)。以上のことから、長期休業中に練習量を増加させることが、有酸素代謝能力とストローク技術の向上を促すことができ、トレーニング効果の向上を見込むことができると示唆された。
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