協同的な学びを実現し、読みの質的向上を目指すためには、互いに聴き合い学び合う学級風土を築くことが不可欠である。しかし、それを1年生の子どもたちがしていくことは決して容易いことではない。本研究では、1年生が聴き合う関係を築いていくためのキーワードとして“きらきらきらりん”という言葉を用いることにした。まずは1年生なりに自分の読みについてペアで自分の考えを伝え合い、本文に根拠を求めながら考えられるようにした。そのことによって、子どもたちは友達の発言を受けて「理由は。」「どうして。」と問いかけながら聞けるようになっていった。そして、「へえ、だからかあ。」「そうかあ。」「ああ。」といった共感を得られたとき、それを“きらきらきらりん”と呼ぶことにし、学級全体でそれを共有することによって学びの質の高まりを目指してきた。