子どもが考えたこと,気づいたことから出発し,その聴き合いから学びを深めさせたい。子どもが夢中になって物語を読みおもしろさを味わう,一人では考えつかなかったことが聴き合うことによって見えてくる。そんな姿を思い願って取り組んできた。そのためにまず自分自身の「聴き方」を見直した。子どもが何を伝えようとしているのかーテキストと発言のつながり・発言と発言のつながりーを意識して聴くようにした。
その結果,出された考えが整理できず出しっぱなしになったり,子どもが本質的でないことにとらわれるのを止めることができなかったりというこれまでの課題が少しずつ改善され,子どもたち同士でつながり合って学びを深める場面が次第に見られるようになってきた。