本研究では、実験計画の立案にルーブリックを活用することで、中学生でも容易に、自然の事物・現象に含まれる要因を抽出して整理したり、条件を制御する実験を計画したりできるのではないかと仮説を立て、検証授業を行った。すでに実験計画の立案経験がある中学3 年生が、ルーブリックを使用せずに作成した計画書と、実験計画の立案経験がほとんどない1 年生にルーブリックを使用して立案させた計画書を比較することで、ルーブリックの有無の影響を示した。その結果、実験計画ガイドを用いた1 年生は、用いなかった3 年生の評価結果をいずれの項目においても上回った。よって、実験計画を記述させる場面において実験計画ガイドのような資料を活用することは効果的な指導になり得ると考えられる。