小学校の知的障害特別支援学級に在籍する3年生の児童を対象に、事前のアセスメントに基づく教育的ニーズの把握、授業計画の作成、個別の指導・支援及び評価を通して、読み書きに焦点を当てた個別の指導・支援を行った。国語科の授業では俳句の学習を通して、また自立活動の授業では音とことばの結びつきや表記の学習を通して、字と音の対応の理解や特殊音節の理解と表記に改善がみられ、また学習へ取り組む姿勢や意欲の向上がみられた。知的障害のある児童の教育的ニーズに応じた環境調整やICT の活用などによる指導・支援の工夫が効果的であることが示された。