和歌山大学教職大学院の実施する「教職大学院と連動した初任者研修プログラム」は大学周辺の小・中学校に勤務する10名の初任教員を受け入れている。その研修形態は、校内での実地研修と大学内での講義・演習とをジョイントさせたものとなっており、特に学内講義のカリキュラム設定に特色がある。教育委員会が実施する研修と比較しながら、教職大学院による初任者教員向け講義・演習のカリキュラムの設計・実践内容・成果等をまとめた。この結果、初任者の授業実践力向上のプロセスなどが明らかになり、当カリキュラムの有用性が認められた。