文部科学省は次期学習指導要領(素案)に「新しい時代に必要となる資質・能力」として、「生きて働く知識・技能」、「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等」、「学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性」の3点を示している。これらの力を中学校家庭科の衣生活学習における「アイロンかけ」実習授業で、生徒につけたい力(生活に生かせる知識理解、基本的な技能の習得、意欲の向上)として具現化し、アクティブ・ラーニング型に展開する授業を提案実践し、評価した。アクティブ・ラーニング型授業の展開として、実感を得られる体験の設定、視聴覚教材(紙芝居、ビデオ、解体見本)の活用、相互に見て学びあうグループ学習、思考を深め授業を振り返るワークシートの活用に取り組んだ。その効果は、自己評価・相互評価を手がかりに、学びの高まりとして確認した。