本研究では、音楽づくり授業におけるビジュアル型プログラミングソフトの活用の意義と課題を明らかにすることを目的として、次の 2 点について検討を行った。第 1 には、音楽ブロックを有する 11 種類のビジュアル型プログラミング言語ソフトを比較調査し、音域が広く、リズム・音色・速度等数多く音楽の諸要素の操作が可能なソフトとしては Scratch が挙げられること、第 2 には、「〈音あてクイズ〉の音楽をつくろう」の授業において上記ソフトを活用することにより、どの児童も音楽の諸要素を拠り所として、試行錯誤しながら「クイズを達成できた時」と「達成できなかった時」の旋律づくりに取り組めていることが明らかであった。