特殊教育諸学校の中・高等部における教科科目「職業・家庭」「職業」「工業」あるいは「作業学習の時間」における実習作業について,木材および木材の加工がどのように取り入れられまた,児童生徒にどのような教育的効果が見られるかについて,国立の教育系大学学部附属養護学校における授業担当教諭を対象にアンケート調査により検討した。43校中回答のあった29校の中で過半の19校が木材の加工を実習作業に取り入れており,それは材料入手のし易さや加工のしやすさによることがわかった。今後は児童生徒の情操の面から,木材という素材の持つ良さを取り入れた内容を提案できるような取り組みを進めたい。