英語教育において,「優れた授業創出の方程式」があれば,授業の名手でなくても,誰もが,いつでも,意図的に優れた授業を実践することができる。このようなコンセプトのもとに,「優れた英語授業創出の方程式」を構成する5つの仮説(仮説(4)(5)がそれぞれ2つに分かれており,実質,7つの仮説になる)について,115名の学生を被験者として,その可否を調査した。その結果,5つの仮説(実質,7つの仮説)のうち,仮説(5)(i)が支持率がやや低かったこと,仮説(5)(ii)が棄却されたこと以外は支持された。仮説(i)(ii)については,被験者の意見・ 感想をもとに,VIII.今後の課題,<結びに代えて>の項で示したように,多少の修正を加えたいと考える。支持された仮説(1)~仮説(5)(i)と棄却された仮説(5)(ii)の修正を含めて,親近性め高い媒体を選ぶこと,低い媒体は高めること,多様な媒体を使い,学習者の英語のイメージを 高めること,等が明らかになったと考えられる。